平成21年度所内談話会
所では,調査研究の活性化を図るため,調査研究成果,情報等を紹介等を行う「所内談話会」を開催しています。所内研究者による発表のほか,来訪者に話題提供をお願いすることもあります。
今年度の開催状況を紹介します。

《 第 1 回 》  2009年8月5日(水)

■以西底曳網漁業再生の取り組みについて          時村宗春 (所長)

  以西底曳網漁業は、かつては東シナ海・黄海全域でぐち類等を36万トン漁獲していたものが,現在は我が国EEZ付近でキダイを中心に7千トン程度を漁獲する漁業に衰退しているが,依然として,地域にとって,また外交的な意味で重要な漁業である。西海区水産研究所と長崎市を中心に産学官が連携して取り組んでいる同漁業再生の動きを紹介した。

■水産分野における音響カメラの活用              本多直人 (日本海海洋環境部)
    
 超音波により水中の観察対象を映像化する音響カメラは,暗闇や濁水中でも視認可能であるという利点から,近年は水産分野でも利用され始めている。本講演では,主に我が国の水産研究における音響カメラの利用例と,今後水産分野で期待される活用方法について,実際の映像を交えて概要を紹介した。


《 第 2 回 》  2009年11月30日(月)

■中国東黄海における大型クラゲの数量分布の特徴および東海水研の研究紹介
                                  程 家骅(中国水産科学研究院 東海水産研究所)

   福岡での日中韓クラゲワークショップ参加のため来日された中国東海研究所の程先生が,日水研を訪問され,この機会に
  所内談話会に話題提供していただいた。通訳は日本海漁業資源部 田 永軍 主任研究員が勤めた。

     

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