第1回 |
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平成22年5月20日(木) |
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北太平洋におけるマイクロネクトンの摂餌生態研究 |
内川和久 |
(日本海漁業資源部) |
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これまで主にマイクロネクトン(中・深層性魚類や頭足類など)の生態研究を行ってきた。特に,マイクロネクトンの摂餌生態については,一貫して自身の主要テーマとしてきた。今回は摂餌生態研究を中心に,これまで行ってきた研究内容の概略を紹介する。 |
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日本海海況予測システム(JADE)を用いた日本海沿岸域のスルメイカ漁期・漁場予測 |
木所英昭 |
(日本海漁業資源部) |
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現在,日本海漁業資源部では,日本海海洋環境部が運用しているJADEによる1ヶ月先までの水温予測をもとにスルメイカの分布予測図を作成し,インターネットで情報提供している。今回は,スルメイカの分布予測結果と実際の漁況の経過を比較することで,日本海沿岸におけるスルメイカの漁期・漁場予測の可能性について紹介する。 |
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第2回 |
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平成22年7月9日(金) |
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日本海における過去・現在・未来の海況シミュレーション研究の概要 |
渡邊達郎 |
(日本海海洋環境部) |
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海洋動態研究室では,①現在の海況の把握と短期予測,②レジームシフト等の過去の海況変動の再現,③地球温暖化等の影響を考慮した数十年先の未来予測,といった異なる期間における海況の再現,予測のために様々なシミュレーションモデルを用いて研究を行っている。また,物理モデルだけではなく,生態系モデルとの結合にも取り組んでいる。これらのモデルの特徴と得られた成果の概要を簡単に紹介する。 |
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日本海海況予測システム(JADE)の応用例:2009年に実施した大型クラゲ出現予測について |
奥野 章 |
(日本海海洋環境部) |
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海洋動態研究室が運用する日本海海況予測システム JADE の応用例として,2009 年に実施した大型クラゲ出現予測を紹介する。大型クラゲの日周鉛直移動を考慮することにより得られた輸送モデルの改善と,昨年の出現予測の精度について,具体的な事例に基づいて示す。 |
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海産大型植物の生理生態研究 |
坂西芳彦 |
(海区水産業研究部) |
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これまでに行った海産大型植物の生理生態研究から,①褐藻コンブ目の生理生態特性の比較研究(前任地での一般研究課題を含む),②藻場の炭素循環の実態解明と炭素循環モデルの開発(農林水産技術会議「温暖化プロ研」の課題)について研究内容の概略を紹介する。 |
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第3回 |
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平成22年9月1日(水) |
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話題提供
・クロマグロとはどのような生物か?
・クロマグロを巡る世界の情勢
・クロマグロを巡る我が国の課題とめざす方向
・日本海のクロマグロの資源管理上、及び研究上の課題 |
中野秀樹 |
遠洋水産研究所
くろまぐろ資源部長 |
第4回 |
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平成22年10月14日(木) |
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船内LANとは?(新・陽光丸を例として) |
谷口清治 |
下関菱重エンジニアリング(株) |
第5回 |
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平成22年10月18日(月) |
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土佐湾におけるアユの母船回帰性と初期生態の河川間での比較 |
八木佑太 |
(海区水産業研究部) |
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本研究では,アユの資源変動の要因を明らかにするために,土佐湾の主要河川間(四万十川,仁淀川および物部川)で初期生活史を比較し,母川回帰の実態と浮遊期における成育状況の違いについて検討した.四万十川では,アユ仔魚は海域に分散することなく,そのほとんどが河口内に残留していた.仁淀川および物部川沖では,仔魚は河口前面を中心に分布しており,両河川の中央に位置する浦戸湾湾口付近で分布は途切れていた.これらのことから,いずれの河川においても,アユ仔魚は結果的に母川回帰している可能性が高いと考えられた.また,浮遊期における摂餌状況が成長とその後の生残に深く関係し,その生残の多寡が遡上量を決定している可能性が示唆された. |
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変化する成層海域観~成層海域の低次生態系研究の現状 |
北島 聡 |
(日本海海洋環境部) |
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熱帯・亜熱帯をはじめとする成層海域は,古くは栄養塩、植物プランクトン現存量,基礎生産量がともに低いことから,陸上の砂漠になぞらえて「海の砂漠」とみなされていた。しかし近年,技術革新に伴って,ごく僅かな栄養塩や鉄の供給に応答して,植物プランクトンの現存量や群集組成,生産量が時空間的に大きく変動していることが明らかになってきている。今回は、最近の成層海域の低次生態系研究について,自身のこれまでの研究や夏季の日本海の話題を交えつつ紹介する。 |
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第6回 |
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平成22年10月21日(木) |
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次年度水産業に導入が検討されている「所得補償」について |
富岡啓二 |
新潟漁業調整事務所 |
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新潟県が導入を検討している新資源管理制度の動き |
丸山克彦 |
新潟県農林水産部
水産課 |
第7回 |
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平成22年11月8日(月) |
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日本海におけるブリ当歳魚の加入機構解明のための耳石日周輪解析の試み |
辻 俊宏 |
石川県水産総合センター |
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日本海におけるブリ当歳魚の資源加入機構を解明するため,耳石日周輪による解析を試みた。サンプルとして能登半島東岸海域で漁獲された2005~2007年級のブリ当歳魚(FL92-448cm)を用い,扁平石の微細輪紋数(日齢)及び間隔を計測した。その結果,ふ化時期は1月下旬から7月中旬までの長期間に渡っていた。さらに,漁獲時期の経過とともに生まれ時期の早い個体に代わり,遅生まれの個体が徐々に加入してくることが明らかとなった。一方,個体ごとの成長履歴を逆算推定すると,日齢31~60日に成長量のピークが見られた。その時期の成長量をふ化時期別に比較すると,ふ化時期が遅いほど成長量が大きい傾向が認められた。
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(日本海漁業資源部依頼研究員) |
第8回 |
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平成22年11月12日(金) |
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水産物直売の取扱い |
馬場 治 |
東京海洋大学 |
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所得補償に関する基礎調査 |
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第9回 |
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平成22年12月16日(木) |
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漁業の生み出す外部不経済の内部化による水産資源管理の研究 |
金子貴臣 |
中央水産研究所 |
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講演要旨はこちら(PDF) |
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第10回 |
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平成23年2月4日(金) |
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カナダ・セントローレンス湾におけるズワイガニの資源評価について |
上田祐司 |
(日本海漁業資源部) |
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カナダ東岸のセントローレンス(SL)湾は、カナダ海水域の1%の面積でありながら本国漁獲量の20%を生産する主要漁場である。このことはズワイガニ漁業についても同様で、本湾のみで本国漁獲量の20-30%を生産している。本報では、SL湾の漁業資源を管轄するFisheries
and Oceans Canada (DFO)を訪問し、ズワイガニの資源評価について聞き取りを行った。
ズワイガニはカナダにおいてもTAC対象種であるが、カナダでは本種漁業にITQが採用されていることから、割当量(quota)という言葉のほうがTACに先行して用いられているようである。 資源評価のベースとなるトロール調査は、日本海における調査よりも大規模で高精度である。SL湾では、トロール調査とTAC対象漁期の間は半年強(日本海は1年半)であることもあり、TAC決定のための資源計算などは日本海よりもシンプルである。一方で、調査データの質的向上には多大な労力が払われている。漁業者団体が弁護士連れで資源評価会議に参加するなど、評価結果に対する圧力が日本海よりも高いからである。 |
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計量魚群探知機を用いたNeocalanus属カイアシ類の分布密度の推定 |
松倉隆一 |
(日本海漁業資源部) |
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Neocalanus属カイアシ類は魚類等の餌生物であり,春季の植物プランクトンブルーム期には北太平洋亜寒帯域の表層において80%近くの生物量を占める。観測点でのプランクトンネット採集によって,カイアシ類の量推定は主に行なわれている。魚類の場合,鉛直及び水平方向へ連続した分布情報を得るため,計量魚群探知機による音響調査が行なわれているが,カイアシ類の音響反射は非常に弱いため,計量魚群探知機では探知することができないと考えられてきた。 しかしながら,フィールド調査においてカイアシ類と推測される音響反応は,計量魚群探知機のエコーグラム上に捉えられている。このことから,計量魚群探知機で探知するための条件を明らかにし,実際にフィールドで得られた音響データから,N. cristatus 及びN. plumchrus の分布密度の推定を行なった。 |
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