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イベント情報

宮津庁舎に宮津市立府中小学校5年生が”栽培漁業の仕事”を学びに!! 2011.6.28

 平成23年6月28日に宮津市立府中小学校の5年生13名が、「総合的な学習の時間」の一環として、栽培漁業の仕事について学びに宮津庁舎に来所しました。 最初に(社)日本栽培漁業協会が平成14年に制作した「地球にやさしい栽培漁業」というビデオを見せて栽培漁業の考え方などを学習してもらった後、事前に生徒たちから提出された17の質問の中からいくつか選んで説明しました。その他の質問への答えはプリントとして渡しました。

Q:卵をふ化させるのに何日かかるのですか?
A:アカアマダイでは水温20℃の時に約40時間でふ化します。

Q:稚魚は何センチまで育てますか?
A:放流する大きさによりますが、現在はヒラメで10センチ、アカアマダイでは6センチぐらいまで育てます。

Q:栽培漁業でむずかしいことは何ですか?
A:たくさんありますが、特に放流した魚が漁獲されるまでの間、どこでどうやって過ごしているのかを調べることです。

Q:どうしてこの仕事をしようと思ったのですか?
A:魚の研究に興味があったこと、魚が減ってきているので増やしたいと思ったためです。

Q:仕事をしていてうれしいことは何ですか?
A:私たちが育てて放流した稚魚が大きくなって、漁師さんにとられ、市場にあがっているのを見ることです。放流が、漁師さんや消費者の皆さんに役立っているのを実感できる瞬間ですね。

Q:仕事で困っていることはありませんか?
A:魚は言葉を話せません。そこで魚の気持ちを知るためにいろいろな実験をするのですが、簡単ではありません。

升間部長が質問の答えを説明

升間部長が質問の答えを説明

長副任期付研究員がヒラメの種苗生産と放流調査について説明

長副任期付研究員がヒラメの種苗生産と放流調査について説明

 その後、庁舎内にある飼育施設を見学してもらい、実際に飼育を担当している職員がヒラメとアカアマダイについて説明しました。飼育作業の工程や放流調査などについてのパネルを説明したときは黙って話を聞いていた生徒の皆さんも、魚を見せながら説明すると、「かわいい」など思い思いの感想を口にしていました。少しざわざわした中での説明となりましたが、皆さんの活き活きとした目が印象的でした。「百聞は一見にしかず」ということわざのように、生徒の皆さんには知識だけでなく、実際に「見て・触れて・聞いて」体全体で学んでもらい、魚をもっと好きになって欲しいと感じました。
 皆さん、がんばって勉強して、また見学に来て下さいね!!

竹内主任研究員がアカアマダイの種苗生産と放流調査について説明

竹内主任研究員がアカアマダイの種苗生産と放流調査について説明

竹内主任研究員がアカアマダイの標識について説明

竹内主任研究員がアカアマダイの標識について説明


 日本海区水産研究所では、研究開発業務を皆様に知っていただくことを目的とした広報の一環として、施設の一部を見学していただけます。詳しくは業務推進課(電話025-228-0451)へお問い合わせください。ただし、業務多忙等で受入れが困難な場合はご希望に添えないこと がありますのであらかじめご了承ください。