京都府では、京都の豊かな海の資源・自然環境についての理解を深めてもらい、丹後地域の水産業を振興することを目的として、「ふるさと海づくり大会」というイベントが毎年おこなわれています。今年は、8月3日(日)に舟屋で有名な京都府与謝郡伊根町で開催され、日本海区水産研究所 宮津庁舎は企画展示に参加しました。日本海区水産研究所のブースでは、宮津庁舎で取り組んでいる栽培漁業に関する研究のパネル展示、生きたアカアマダイの水槽展示、受精卵からふ化1か月くらいまでの成長過程ごとの標本展示を行いました。

アカアマダイは京都府でブランド化されている魚種ということもあり、来場された皆さんは料理としてなじみ深いようで、「食べると美味しい魚」や「美味しいけど、高価でなかなか手が出ない」という声が多く聞かれました。しかし、食材としてはよく知っていても、切り身になっていないアカアマダイ、ましてや生きて泳いでいるアカアマダイを見るのは初めての方が多く、「こんな顔をした魚なんだね」とか「あまり活発に泳ぎ回らずに、おとなしい魚なんだね」など、それまでのイメージと違っていたという感想を口にする方が大勢いらっしゃいました。このようなイベントを通して、普段たべている魚をより身近に感じて興味を持っていただけると、私たちの仕事にも張り合いがでます。

「ふるさと海づくり大会」は、私たちが参加した企画展示のほかにも、地元の特産品や農林水産物をお手頃価格で購入できる出店、セリ市体験、地曳網体験、漁船クルージングなど様々な催し物があり、一日中たのしめるイベントとなっています。来年も開催される予定なので、機会があれば、ぜひ参加してみてください。

<イベントの様子>

企画展示会場

日本海区水産研究所 宮津庁舎のブース

アカアマダイの水槽展示

定置網船によるクルージング

海水に濡れるのが嫌な方は遊覧船でのクルージング

地域のゆるキャラ登場(まゆまろ、ふなやん、チョキまる、なみちゃん、コッペちゃん、浦島エコロー)


 日本海区水産研究所では、研究開発業務を皆様に知っていただくことを目的とした広報の一環として、
施設の一部を見学していただけます。詳しくは業務推進課(電話025-228-0451)へお問い合わせください。