独立行政法人 水産総合研究センター 日本海区水産研究所
日本魚類学会論文賞を受賞
当所日本海漁業資源部資源生態研究室の白井滋室長らが執筆し,日本魚類学会の英文誌Ichthyological Researchに掲載された下記論文がその内容を高く評価され,2008年度日本魚類学会論文賞を受賞しました。

■Shirai S., Kuranaga R., Sugiyama H., and Higuchi M., 2006: Population structure of the sailfin sandfish, Arctoscopus japonicus (Trichodontidae), in the Sea of Japan. Ichthyological Research, 53(4), 357-368.

本論文で白井室長らは,ハタハタのミトコンドリアDNA(父親からは受け継がれず母親だけから受け継がれるDNA)を分析し,その特徴から日本近海のハタ ハタを北海道太平洋側,日本海,朝鮮半島東岸の3つの集団に分けられることを見いだすとともに,なぜそのような集団ができたのかについて,数万年にわたる 地史を顧みながら独創的で説得力のある推論を展開したことが評価され,今回の受賞に至りました。

本論文の和文要旨は日本魚類学会のウェブサイト(Vol. 53, No. 4をダウンロードしてください),英文要旨はSpringerLinkのウェブサイトでご覧いただけます。


受賞対象となった論文(左)と掲載された学術誌Ichthyological Research


授与された賞状


一般公開で来場者にハタハタの解剖を教える白井室長
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