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くさんの気象観測所が設置されている陸上とは異なり,広い海上では詳細な気象データを集めることは困難です。気象庁では5隻の海洋気象観測船や漂流型海洋
気象ブイロボット,静止気象衛星などを駆使して海上気象観測を行っていますが,これらに加え,他省庁や民間の様々な調査船,観測船,商船,漁船などが観測
した気象データも利用しています。これらの船舶の航行中に得られたデータは衛星などを経由して気象庁に通報され,気象観測点の少ない洋上における貴重な資
料として,天気予報や海上予報の作成など幅広く活用されています。
当所の漁業調査船みずほ丸も,長年にわたって調査航海のたびに海洋の表層水温を観測し,気象庁に通報してきました。これにより気象業務に寄与した功績が認
められ,本年度(H20),海上気象観測通報優良船として気象庁から表彰されました。6月2日に東京都千代田区の気象庁で開催された気象記念日式典に当所
の白石所長が出席し(みずほ丸の中尾船長は調査航海中のため欠席),気象庁長官より感謝状と楯が授与されました。今回の表彰について,中尾船長は「乗組員
の日々の努力が認められ,うれしく思います。今後も乗船調査員と協力し,海洋情報の提供に積極的に参加していきたい。」と話しています。
![](H20hyoushou_files/hyoushou-11.jpg)
表彰の感想を話す中尾船長
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感謝状と楯
![](H20hyoushou_files/hyoushou-32.jpg)
感謝状と楯を手にする乗組員
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