ブリは暖かい海が好きな魚で、西日本を中心に北海道から九州までの広い範囲にすんでいます。季節と共に日本のまわりを大きく移動する回遊魚で、海の温度が高い夏から秋には北海道まで北上しますが、温度が低くなる冬から春先は主に北陸より南の海に移動して冬をこします。さらに、3歳以上になると、卵を産むために東シナ海まで移動するようになります。
マグロやウナギの数がとても減って問題となっていますが、ブリの数は逆にずっと増え続けています。2010年から2012年にかけて、日本でブリ(ブリ類)がとれた量は10万トンを超えて過去最高を記録しています。特に最近は日本のまわりの海の温度が高くなっていて、このために北海道でもブリがたくさんとれてニュースになりました。