エコーグラム図鑑> 図鑑のコンセプトと見方

本HPの構成
 エコーグラムは魚種海域で検索できるようになっています。データが充実している生物種については魚種判別の手引きを用意しました。音響のデータから対象生物の密度算出を行う必要となる,生物一個体あたりの音の反射の強さ,ターゲットストレングス(TS)についても,2010年1月現在の最新情報をまとめてあります。また,計量魚探とエコーグラムの基礎についての説明も用意しています。

本HPの見方
 エコーグラムは周波数,表示色,データ収集時の船速度等により,見た目が異なります。本HPでは周波数を明記した上で,基本的に1.表示色はSIMRAD社のカラーチャートに準じる,2. -80〜-30 dBの範囲のSvを表示する,3.水平・鉛直方向それぞれにスケール(一定長のグリッド)を表示することにより,見た目の標準化を読者が行いやすいようにしています(一部異なるカラーチャートやSv範囲の表示あり)。エコーグラムは可能な限り二つのウィンドウ上で表示し,二周波数のデータがある場合は上下に二周波,そして一周波数の場合は,基本的に浮魚類など小規模の反応の場合は拡大図を下に,中深層性魚類や動物プランクトンなど,層状に連続する大規模な反応については,広域の反応の広がりが見えるように縮小図を乗せています。各魚種について,2ページ目にはエコーグラムが観察された海域,そして反応構成生物の写真,魚種確認の有無,対象生物判別の根拠,魚種確認の際行われたサンプリングの詳細情報や備考を記しています。
 なお,回遊性の浮魚類のように,広範囲に分布する魚種については,海域検索に示す海域分けに従ったデータ並びとし(A-H),同じ海域の中では季節毎にデータを表示しています。

本HPの引用方法
 本HPは以下の冊子をHP用に編集したものであり,引用される場合は以下のように記述してください。

和名:藤野忠敬,川端 淳,木所英昭. 2010 エコーグラム図鑑−日本周辺で計量魚群探知機により観察される生物種別エコーグラム−(日本海区水産研究所, 新潟), pp. 1-216
英名:Fujino T., Kawabata A., Kidokoro H. 2010 Echograms of aquatic organisms observed by a quantitative echosounder around Japan, Japan Sea Fisheries Research Institute, Niigata, pp.1-216