耳石(じせき)とは
 耳石(じせき)は、脊椎動物の内耳にある炭酸カルシウムの結晶からなる組織である。
 魚類には、扁平石(へんぺいせき)、礫石(れきせき)、星状石(せいじょうせき)の3種類が1対ずつあるが、通常耳石といえば一番大きい扁平石を指す。

ヒラメの耳石

薄く切ったスケトウダラの耳石

 耳石は魚種によって形や大きさが違うので、耳石から魚種が特定できる場合もある。
 その断面は木の年輪のような同心円状の輪紋構造がみられ、1日に1本が形成される。これを日輪と呼ぶ。
 水温等の変化に応じて日輪の間隔が変わるため、年輪のようなものが形成されることがあり、年齢推定などに利用される。