我が国周辺海域における大型クラゲ (Nemopilema nomurai)に関する調査研究情報
2006年度
独立行政法人 水産総合研究センター
日本海区水産研究所



2006年12月 04日
対馬海峡モニタリング
        11月15日及び29日の観測結果:2回とも各々総計9個体のみ目視した。フェリーによる定期調査は11月29日で終了した。

2006年12月 02日
水研センターによる太平洋及び日本海海域における分布調査。11 月調査結果 (pdf ファイル)

2006年11月 10日
対馬海峡モニタリング
        10月31日の観測結果:10月16日と似たような分布量だったが、総数は微増(394から444)した。九州北岸は減ったが、韓国南岸は少し増えた。
・対馬海峡東水道(博 多−対馬間):0.2〜 2.9個体/0.01km2
・対馬海峡西水道(対 馬ー釜山間):0〜 14.2個体 /0.01km2目 撃。
        10月16日の観測結果:東水道の九州沿岸にまとまった分布が見られた。西水道では、対馬北部には多く、韓国沿岸にはほとんど見られなかった。
・対馬海峡東水道(博 多−対馬間):0〜 5.9個体/0.01km2
・対馬海峡西水道(対 馬ー釜山間):0〜 8.1個体 /0.01km2

2006年11月 02日
水研センターによる日本海海域における分布調査。10月調査結果 (pdf ファイル)

2006年10月 12日
対馬海峡モニタリング
        10月5日の観測結果:荒天時の調査のため過少評価であるが前回に較べ密度が低く、また傘径50cm〜1mの個体が多 かった。
・対馬海峡東水道(博 多−対馬間):0〜 0.3個体/0.01km2
・対馬海峡西水道(対 馬ー釜山間):0.2〜 1.6個体 /0.01km2

2006年10月8 日
水研センターによる山陰沖合海域における分布調査。9月調査結果 (pdf ファイル)

2006年10月5 日
有明海における大型クラゲ分布調査結果がプレスリリースさ れました。

2006年9月25 日
対馬海峡モニタリング
9月21日の観測結果:前回に較べ密度が一桁低く、また傘径30cm以下の個体が多 かった。
・対馬海峡東水道(博多−対馬間):0〜 0.3個体/0.01km2
・対馬海峡西水道(対馬ー釜山間):0〜 3.2個体/0.01km2

2006年9月15 日
水産工学研究所によるクラゲ追跡調査を開始。
       9月15日に山陰沖で大型クラゲ3個体に発信器を取り付けました。
2006年9月14 日
西海区水産研究所、陽光丸による調査結果
8月24〜9月 1日
9月5日〜9日   漁 業情報サービスセンターのサイトも参考にしてください。
2006年9月9日
対馬海峡モニタリング
9月4日の観測結果
・対馬海峡東水道(博多−対馬間): 南部で傘径50〜80cmの個体が0〜12個体/0.01km2目撃され た。北部では目撃されなかった。
・対馬海峡西水道(対馬ー釜山間): 傘径30cmの個体が多く、0〜54個体/0.01km2目 撃された。中央部で密度が高かった。
2006年8月29 日
水研センターによる対馬海峡モニタリング (お詫び:密度の単位を修正しました。9月9日)
•水研センターは九州大学応用力学研究所と協力して博多ー釜 山間のフェリー「カメリア」 を利用し、対馬海峡を通過する大型クラゲの観測を試験的に実施しました。その結果と特徴をまとめます。
8月22日の観測結果
・対馬海峡東水道(博多−対馬間):南部では目撃されなかった。北部では、10〜30個体/0.01km2 のある程度安定した密度分布で目撃された。
・対馬海峡西水道(対馬ー釜山間):南端では非常に多く目撃された(120個体/0.01km2 以上)が、局所的であり密度分布に海域毎で大きな差異があった。中央部ではわずかしか分布していなかった(1〜5個体/0.01km2)。 北部では再び多数の
大型クラゲが持続的に見 られるようになった(50〜100個体/0.01km2)。
分布の特徴
フェリーによる調査結果と対馬海峡における海流の動向から推測すると、8月22日の対馬海峡から日本海に流入した大型クラゲの特徴は以下のようにまとめら れる。
・大型クラゲが大量に流入したのは、西水道の南端及び北部の2カ所である。
・西水道南端から流入した
大型クラゲは、対 馬北東海域の時計回りの渦に取り込まれ滞留し、その結果、西水道南端から東水道北部において中程度の密度で広く分布すると推定される。
・西水道北部から流入した
大型クラゲは、そ のまま韓国沿岸に沿って北上すると推定される。

2006年8月15 日
水研センターによる山陰沖合海域における分布調査 8月分布図 jpg ファイル
•用船 第1やまぐち丸(8月1日〜5日)、第2やまぐち丸(8月 6日〜10日)で大型クラゲ調査用LCネット(間口10m)による調査を実施しました。
•水研調査船 みずほ丸(8月3日〜6日)で2mIKMTネット(中層用トロールネット)による調査を実施しました。
一部の測点で1〜4個体採取されました。なお、調査結果はJAFICのページにも報告されています。
2006年7月24 日
対馬海域及び東シナ海における大型クラゲ分布状況、定置モニタリング情報
•大型クラゲ関連事業による調査船調査及び大学調査船の報告から、7月21日〜23日 に 対馬海峡 西水道(対馬と韓国との間の水道)に大型クラゲが出現したことを確認しました。出 現を確認地点 pdfファイル
•参考資料として、水産総合研究センター調査船陽光丸が7月11日〜18日に調査し大型クラゲを目撃しなかった地点をこちらに示します。
•先端技術を活用した農林水産研究高度化事業「大型クラゲの大量出現予測、漁業被害防除及び有効利用技術の開発」で実施している豆酘定置網モニタリングで 7 月22日に3個体入網、23日,24日は無し、との報告がありました。
中国水産科学研究院の東シナ海調査の結果
詳細な結果は別途発表される予定ですが、2006 年6月中旬の調査の結果の概要として、2005年度と ほぼ同様の海域(北緯31度30分、東経123〜125度) に傘径15〜50cmの大型クラゲの分布が 見られた、現存量は2005年の観測より少ない(1/10程度)、との連絡がありました。
2006年7月10 日
韓国国立水産研究院から、韓国水域で大型クラゲが目撃されたとの情報があり ました。6 月調査結果no2 pdfファイル 2006年7月5日
水産庁調査船照洋丸による東シナ海及び隣接海域における分布調査 照洋丸調査結果 画 像ファイル 
水産総合研究センターは5月下旬(14〜26日)、6月上旬(5月29日〜6月9日) 及び6月中旬(12〜22日)にIKMTネットによるクラゲ分布調査を行いました。大型クラゲ(Nemopilema nomurai)の出現は確認されませんでした が、オワンクラゲ、ユウレイクラゲなどクラゲ類が確認されました。
韓国国立水産研究院による韓国周辺海域におけるクラゲ類の分布調査 6月調査結 果 pdfファイル  
韓国国立水産研究院は韓国周辺海域における海洋環境調査及び資源調査において、目視に よるクラゲ類分布調査を実施しています。また、プランクトンネットによるクラゲ類幼生の分布調査を実施しています。図中のAequorea spはオワンクラゲ類、Salpa spはサルパ類、Aurelia spはミズクラゲ類、Beroe spはウリクラゲ類、Ephyraはクラゲ浮遊幼生. 





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