海(うみ)の底(そこ)で産(う)まれた卵(たまご)は直径(ちょっけい)2ミリくらいで、いったん海(うみ)の表面(ひょうめん)近(ちか)くまで浮(う)きあがります。卵(たまご)からふ化(か)してすぐの赤(あか)ちゃんは、浮(う)いて生活(せいかつ)するのに適(てき)した形(かたち)をしていますが、だんだんと海(うみ)の底(そこ)で生活(せいかつ)しやすい平(ひら)べったい形(かたち)に変(か)わっていきます。これを変態(へんたい)といいます。2センチくらいになると、完全(かんぜん)に海底(かいてい)で生活(せいかつ)するようになります。そして、1歳(さい)で10センチくらいになり、その後(ご)は、1年(ねん)に1~3センチくらいずつ大(おお)きくなります。
オスは19センチでおとなになり、25センチくらいまで成長(せいちょう)します。一方(いっぽう)、メスは、オスに比(くら)べて成長(せいちょう)が早(はや)く、27センチでおとなになり、10歳(さい)くらいで35センチ以上(いじょう)になります。調査(ちょうさ)で捕(つか)まえた10歳(さい)くらいのアカガレイに、標識(ひょうしき)をつけて海(うみ)に戻(もど)したところ、13年(ねん)後(ご)に漁師(りょうし)さんの網(あみ)でとられたことがありました。また、2011年(ねん)に調査(ちょうさ)船(せん)で捕(つか)まえたアカガレイの耳(じ)石(せき)を観察(かんさつ)して調(しら)べたところ、その中(なか)で一番(いちばん)歳(とし)をとっていたのは24歳(さい)だとわかりました。このようなことから、アカガレイの寿命(じゅみょう)は20歳(さい)以上(いじょう)だと考(かんが)えられています。