ブリは養殖も盛んで、1年に約10万トンが出荷されています。ブリの養殖は鹿児島県や大分県、愛媛県で盛んに行われています。しかし、養殖ブリは人間が飼育しているブリに卵を生ませて育てるのではなく、海で育った天然ブリの稚魚(モジャコ)をとってきて大きく育てたものです。この方法は天然のシラスウナギをとってきて大きく育てるウナギの養殖と同じです。
そのため、天然ブリがいなくなってしまうと、ブリ養殖もできなくなってしまいます。海の環境が変わったりして、将来的に天然ブリが減る可能性もあるため、飼育しているブリに卵を産ませて養殖する「完全養殖」の研究もされています。