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資源環境部

2018.4更新

生物生産グループ

研究内容

  • 海洋では、植物プランクトンによる基礎生産から数次の生産段階を経て水産資源が維持されています。海水中の無機栄養塩類は太陽エネルギーを利用した植物プランクトンの光合成活動によって有機物へと変換され、食物連鎖によって動物プランクトンやマイクロネクトン(小型遊泳動物)、さらには魚介類など高次の生物へと伝達されます。
  • 大部分の水生動物は雑食性で、捕食-被食の関係が複数の栄養段階にまたがることから、このようなエネルギーや物質の流れは、食物網と呼ばれる複雑な仕組みとなっています。
  • 生物生産グループでは、日本海におけるプランクトン生産と重要水産資源の漁場形成・資源変動との関係の解明のため、無機栄養塩類およびプランクトン、マイクロネクトンについて水平分布、季節・経年変動を調べています。さらに、低次生産から浮魚・底魚の高次生産に至る生物生産過程の鍵を握る生物種については、生理・生態、被食-捕食関係などを重点的に研究しています。
  • 漁場環境及び生態系保全の推進の一環として、気候変動が海洋生態系に及ぼす影響、漁業被害の原因となる大型クラゲの分布・出現量に関する研究にも取り組んでいます。

プランクトン(魚のえさ)の役割とその生活

プランクトン(魚のえさ)の役割とその生活
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クロマグロ仔魚の採集

クロマグロ仔魚の採集

定置網に入った大型クラゲ

定置網に入った大型クラゲ

主な研究開発課題等

  • 対馬暖流域における物理・化学環境変動が重要水産資源の餌生物生産に及ぼす影響の解明(H28-32:運営費交付金):海洋環境の変化が低次生産を通していわし類や底魚類の資源変動に及ぼす影響のメカニズムを調べる。
  • 国際資源評価調査事業(クロマグロ)(水産庁委託・補助):日本海西部海域におけるクロマグロ仔魚の分布状況を把握するとともに、クロマグロ仔魚が分布する海域の海洋環境及び餌生物を調べる。
  • 大型クラゲ国際共同調査事業(水産庁補助):対馬海峡における大型クラゲの分布状況を博多・釜山間の国際フェリーで目視調査する。

主な研究成果等

  • Kodama, T., Morimoto, H., Igeta, Y., Ichikawa, T. (2015) Macroscale-wide nutrient inversions in the subsurface layer of the Japan Sea during summer. Journal of Geophysical Research - Oceans, 120, 7476-7492.
  • Kodama, T., Igeta, Y., Kuga, M., Abe, S. (2016) Long-term decrease in phosphate concentrations in the surface layer of the southern Japan Sea. Journal of Geophysical Research - Oceans, 121, 7845-7856.
  • Kodama, T., Hirai, J., Tamura, S., Takahashi, T., Tanaka, Y., Ishihara, T., Tawa, A., Morimoto, H., Ohshimo, S. (2017) Diet composition and feeding habits of larval Pacific bluefin tuna Thunnus orientalis in the Sea of Japan: integrated morphological and metagenetic analysis. Marine Ecology Progress Series, 583, 211-226.
  • 児玉 武稔,小埜 恒夫,葛西 広海,清本 容子,桑田 晃 (2017) 蛍光法によるクロロフィルa濃度測定の研究所間比較. 水産技術, 9, 77-81.
  • Kodama, T., Morimoto, A., Takikawa, T., Ito, M., Igeta, Y., Abe, S., Fukudome, K., Honda, N., Katoh, O. (2017) Presence of high nitrate to phosphate ratio subsurface water in the Tsushima Strait during summer. Journal of Oceanography, 73, 759-769.
  • Iguchi, N., Iwatani, H., Sugimoto, K., Kitajima, S., Honda, N., Katoh, O. (2017) Biomass, body elemental composition, and carbon requirement of Nemopilema nomurai (Scyphozoa: Rhizostomeae) in the southwestern Japan Sea. Plankton and Benthos Research, 12, 104-114.

グループの構成

  • グループ長:井口 直樹
    • 研究員:児玉 武稔
    • 研究員:中江 美里
    • 臨時職員:2名