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資源環境部

2018.4更新

海洋動態グループ

研究内容

 海洋動態グループでは,対馬暖流,日本海固有水,暖水域・冷水域など日本海の物理的環境を特徴づける海洋構造とその変動機構を明らかにするための基礎的な研究を行っており,関係機関と連携して調査船による水温・塩分・流れ等の観測を実施するとともに,長期間にわたる流れの変動を把握するため,海中に設置した流速計による測流や,リアルタイムに水温・塩分の空間分布を把握するために,水中グライダーによる観測を実施しています。
 また、人工衛星画像データや数値シミュレーションモデル解析に基づいた海況変動過程に関する研究を行い,日本海の漁業資源を有効利用するために欠くことのできない海況予測手法の高度化と環境モニタリング手法の開発に役立てようとしています。
 さらに、日本海において2002年以降頻繁に大量出現するようになった大型クラゲ(エチゼンクラゲ)の分布状況を,調査船による採集結果に基づいて把握するとともに,モデルによる出現予測を行うなど,大型クラゲによる漁業被害を軽減するための調査・研究も実施しています。

日本海は暖かい、それとも冷たい?

日本海は暖かい、それとも冷たい?(クリックすると拡大します)

主な研究開発課題等

  • 気候変動影響解明のための東シナ海~日本海における海況モニタリング(H28-32運営費交付金):気候変動の影響が出やすい日本海北東海域をモデルとして、水温・流動の重点観測を行い、気候変動のモニタリングを行うとともに、海況変動を支配する要因を、東シナ海と日本海の縁辺海間相互作用を視野に入れて解明する。
  • 資源量推定等高精度化事業(水産庁受託):日本海の主要資源であるブリ、スルメイカ、マアジの資源変動要因を解明するため、卵~仔稚魚・幼生期における分布・生き残りに及ぼす海洋環境の影響について、歴史的水温データ、人工衛星データ等に加えて海洋同化モデルの出力を使って調べると共に、卵稚子の東シナ海からの受動輸送とその生残・着底の機構を解明する。
  • ブリ・スルメイカの中短期予測情報の提供:海洋
  • 気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト 漁業・養殖業に係る気候変動の影響評価委託事業:地球温暖化後の日本海の水温、海流の変化を海洋大循環モデルを用いて予測し、その海洋環境の変化がスルメイカ資源へ与える影響を評価する。
  • 大型クラゲ発生源水域における国際共同調査事業(水産庁受託):大型クラゲによる漁業被害を軽減するため、日本海における大型クラゲの出現予測モデルの高度化を図る。
  • 有害生物漁業被害防止総合対策事業(その他受託事業):日本海における大型クラゲの分布状況を調査船調査から把握するとともに、大型クラゲが分布する海域の海洋環境を調べる。日本海における大型クラゲの出現予測を実施し、関係機関に情報提供する。
  • 放射能調査研究(文科省受託):日本海における放射能のモニタリングを実施する。
  • 文部科学省気候変動適応技術社会実装プログラム:急潮に代表される、沿岸漁場環境急変現象の発生頻度・発生強度・持続期間の地球温暖化に伴う変化を解明し評価する。

これまでの研究成果等

  • Igeta, Y., A. Yankovsky, K. Fukudome, S. Ikeda, N. Okei, K. Ayukawa, A. Kaneda and T. Watanabe, 2017: Transition of the Tsushima Warm Current path observed over Toyama Trough, Japan. J. Phys. Oceanogr., doi: 10.1175/JPO-D-17-0027.1
  • Kodama, T., A. Morimoto, T. Takikawa, M. Ito, Y. Igeta, S. Abe, K. Fukudome, N. Honda, O. Katoh 2017: Presence of high nitrate to phosphate ratio subsurface water in the Tsushima Strait during summer. J. Oceanogr., doi: 10.1007/s10872-017-0430-4
  • Fukudome K., Y. Igeta, T. Senjyu, N. Okei, and T. Watanabe, 2016: Spatiotemporal current variation of coastal-trapped waves west of the Noto Peninsula measured by using fishing boats. Cont. Shelf Res. 115, 1739-1749.
  • Igeta, Y., K. Yamazaki, and T. Watanabe, 2015: Amplification of coastal-trapped waves resonantly generated by wind around Sado Island, Japan. J. Oceanogr., 71, 41?51.
  • Ito. M., A. Morimoto, T. Watanabe, O. Katoh, and T. Takikawa, 2014: Tsushima Warm Current paths in the southwestern part of the Japan Sea, Progress in Oceanography, 121, 83-93

グループの構成

  • グループ長:井桁 庸介
    • 主任研究員:本多 直人
    • 研究員:阿部 祥子
    • 任期付研究員:和川 拓
    • 研究等支援職員:伊藤 雅
    • 研究等支援職員:久賀 みづき
    • 研究等支援職員:峯 俊介
    • 臨時職員:1名