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資源生産部

資源増殖グループ

研究内容

  • 資源増殖グループでは、文字のごとく、水産資源を増殖する(増やす)方法の研究に取り組んでいます。資源を増やす方法には、魚介類を獲らないための禁漁期の設定や漁具の目合を大きくするなどの漁獲規制を設けるとか、稚魚や産卵親魚を保護するなどの方法がありますが、その他に積極的な増殖法として、ふ化仔魚から水槽内で育てた魚介類の稚魚を天然に放流することで、資源を直接増やす方法(栽培漁業)があります。

  • 沿岸資源を増やす栽培漁業の研究は、沿岸域の浅場を小さい頃に育つ場所としているヒラメ、それよりは深い数十mの泥場を生育場として考えられているアカアマダイを対象魚種として取り組みます。卵~ふ化~稚魚までの飼育技術を改善し、健康な種苗を高い生残で、しかも低いコストで大量に育てる技術の開発、種苗放流後の生残、成長を高めるための放流場所の餌生物、底質などの環境条件、その環境条件を基にして最適な放流サイズ、時期などを明らかにすることで、合理的で経済的な種苗の放流技術の開発に取り組みを行っています。

  • スルメイカの資源量は、漁獲の影響に加えて海洋環境の変化によって大きく変動することが知られています。
    スルメイカの産卵や孵化に関する生物データは飼育実験から得られているものの、漁獲対象前の若齢期スルメイカの分布や体成長に水温が与える影響は明らかになっていません。
    そこで、本種の若齢期を中心に摂餌量、体成長と水温の関係を飼育実験により明らかにし、経験水温がどのように体成長に関与しているかを検討していきます。
    そして、その水温と生物特性の関係を用いて、日本海におけるスルメイカの発生時期・回遊経路別に成長の変化をシミュレーションし、海洋環境の変化による日本海のスルメイカ漁業への影響を評価したいと考えています。

飼育中のスルメイカです。

飼育中のスルメイカです。(クリックすると拡大します)

緑色のイラストマー標識を額に付けたアカアマダイ

緑色のイラストマー標識を額に付け巣穴から顔を覗かせています。(クリックすると拡大します)

26年度の主な研究開発課題等

  • 一般研究「ヒラメ・アカアマダイの種苗生産技術の高度化」
    飼育初期から放流までの生残を高め、形態異常の無い健全な種苗を生産する技術、低コスト種苗を量産規模で生産する技法を提案する。

  • 一般研究「ヒラメ・アカアマダイの種苗放流技術の高度化」
    放流後の生残を高めるため、餌料環境を把握しつつ適正な放流場所、放流サイズ(時期)等を検討するとともに、放流後に天然環境へ早く適応させるための飼育技術を開発し、より効率的な種苗放流を目指すための提案を行う。

  • 一般研究「スルメイカの生活史に及ぼす生息環境の影響の解明」
    幼イカ(外套背長5cm前後)~成体までの長期飼育を基に、寿命は1年、産卵は1回とされるスルメイカの生活史周期と生息環境との関係を明らかにし、本種の資源変動要因の解明上重要な基礎知見を得る。

  • 気候変動対策プロジェクト研究(農林水産省委託プロ研)「日本海におけるスルメイカ漁業への温暖化影響評価」
    飼育実験をもとにスルメイカの摂餌率・代謝率と水温の関係について、飼育実験をもとに明らかにし、気候変動によるスルメイカへの影響評価シミュレーションの精度向上に必要な知見を得る

  • 水産庁事業「高温耐性をもつ天然ヒラメの探索」
    地球温暖化による海水温の上昇に対して、高水温飼育下でも成長や生残に優れた生物特性を持つヒラメ養殖家系を探索する。

これまでの研究成果等

グループの構成

  • グループ長:山田 達哉(小浜庁舎)
  • 主任研究員:井関 智明(小浜庁舎)
  • 主任研究員:清水 健(宮津庁舎)
  • 主任研究員:竹内 宏行(宮津庁舎)
  • 主任研究員:山本 岳男(小浜庁舎)